ビタミンCの効果と摂取量

コラーゲンの網を強力にする

1>コラーゲンの網を強力にする

 

コロンブスやマゼラン、大航海時代の海の男たちが、最も恐れたものは、壊血病だったのです。
世界一周を果たしたマゼランの500人ほどの部下のなかで、生きて故郷の上を踏んだものは、たったの18人だったのです。

 

船上では、新鮮な野菜や果物を長い期間、口にできませんでした。
これらの新鮮な食物のなかに含まれているものが、ビタミンCです。つまり、乗組員の大半は、ビタミンC欠乏の壊血病で命を落としたというわけなのです。

 

壊血病になると、ところかまわず、血管から出血するようになります。
その上、ひどい疲労感が襲う。また、たやすく病気に感染するようになるのです。これがビタミンCが欠乏して生ずる症状です。
人のからだは、細胞からできていますが、その細胞と細胞を結びつけているのが、結合組織です。その中心はコラーゲンという繊維状のタンパク質で、網目状に張りめぐらされています。

 

このコラーゲンというタンパク質の量は、人のからだのタンパク質の3分の1ほどもあって、血管や各種の器官、筋肉や皮膚、骨や歯をつくっているのです。
このコラーゲンをつくるのに、ビタミンCが一役買っています。

 

一日の食事中に、最低、6〜10ミリグラムのビタミンCがないと壊血病になります。
ふつうの食事では、ビタミンCの摂取量がこんなに減ることはありませんが、食事中のビタミンCの多少がコラーゲンの多少ということになるので、体の健康状態に、ビタミンCの摂取量が大きな影響を与えることは間違いありません。

 

コラーゲンが緻密にできると結合組織がしっかりしてきます。たとえば、血管は弾力的で壊れにくいものになります。

 

ビタミンCの摂取を多くして、コラーゲンが良好にできれば、皮膚や粘膜も強くなり、傷痕や手術のあとの治りもよくなります。骨もコラーゲンの網の上につくられます。

 

ですから、ビタミンCが不足すると、骨は弾力性がなくなり、骨折しやすくなります。
歯や軟骨ができるのにも、コラーゲンが必要なのです。

 

軟骨が傷ついて変形したのが、ムチウチ症や椎間板ヘルニアなどのギックリ腰です。
したがって、ビタミンCを多めに摂取することはこれらの症状を生じにくくするだけでなく、治りを早くします。

 

組織を壊して、無制限に広かっていくガンにも、ビタミンCは効果かあります。
ビタミンCを大量投与すると、コラーゲンの網はきわめて強力になります。そして、ガンの浸潤性、つまり広がるのをコラーゲンの壁が押さえようとするからです。